銭形を知る
Story of the sand coin
なぜ、浜辺に古銭があるのか。
寛永の伝承から、今も続く砂ざらえまで。巨大な砂絵を“見る”前に知っておきたい物語。

REAL SCENERY · KOTOHIKI
A local legend
1633
寛永十年
一夜で造った――
そう語り継がれてきた。
寛永10年(1633)、丸亀藩主・生駒高俊公が領内を巡ると聞いた村人たちが、歓迎のために有明浜へ集まり、一夜で「寛永通宝」を造り上げた――銭形砂絵には、そんな伝承が残ります。
成り立ちには諸説があり、一夜の物語を史実として断定することはできません。それでも、約400年にわたって地域がこの景観を守り、物語ごと受け継いできたことは、銭形の大きな魅力です。
「見た人は健康で長生きし、お金に不自由しない」。この言い伝えから、銭形は観音寺を代表する金運の景勝地として親しまれています。
Scale & perspective
円に見える、巨大な楕円。
展望台から見たときに端正な円形になるよう、遠近法を織り込んだ形です。

122m
東西
90m
南北
345m
周囲
Photo: LensonJapan / CC BY 2.0
Maintained by hand
砂の線を、人の手でつなぐ。
風雨で崩れる輪郭を整える「砂ざらえ」。銭形は完成した遺構ではなく、手入れによって生き続ける景観です。
春と秋を中心に行われる砂ざらえでは、地域の人々や参加者が砂絵の中へ入り、文字と輪郭を整えます。通常の見学時は立入禁止ですが、この維持活動が白砂の立体的な線を守っています。
上から見ると端正な古銭、地上で見ると人の背丈に迫る砂の稜線。二つの距離から見ると、規模と技術がよくわかります。
見学時は砂絵内へ入らないでください。
地上からは柵や案内表示の外側で鑑賞しましょう。
地上からは柵や案内表示の外側で鑑賞しましょう。

近くでは、文字に見えない。
横長の実景写真。盛り上げられた砂の厚みがよくわかります。
参考にした公式情報
伝承部分は各公式案内の表現に基づき、史実として断定しない形で紹介しています。

